設立趣旨
現在、町田市の里山・里地は保全管理の行き届いた所がある反面、地主の高齢化、後継者難及び人手不足により放置されている所もかなり多く見受けられます。
里山・里地の保全には下草刈り、萌芽更新、竹の駆除などによる雑木林の再生が不可欠となっています。
中でも近年は竹の繁茂が著しく、雑木林を駆逐する勢いで竹林が広がりつつある所が目立っています。
一方、竹の伐採と廃棄処分には、人手やお金がかかることもさることながら、高熱を出す竹の焼却処理には焼却炉を痛めるという難点があり大量の廃棄は困難となっています。
従来から町田市ではこの問題に着目して竹の伐採と竹炭づくりの活動をしている「里山・里地を守る会」などのボランティア団体がありますが、任意団体としての活動では地域や事業内容が限定されることからこれらの任意団体を統合し、地域行政とも連携して多くの市民が参加できる本格的な活動の場づくりとして生まれたのが『NPOいきいきまちだ』構想です。
その目的とするところは、「下草刈り・竹の駆除など雑木林の再生等を通して、里山・里地の保全を図るとともに人と自然との関わりを体験する場を提供することなどにより、自然の保護及び自然と人との調和を基に市民の健康づくりに資することを目的とする」ことです。
単に、「竹を切って炭を作る。これによって焼却処分の厄介物もうまく活用できて一挙両得である」というだけでなく、「竹の伐採から竹細工や竹炭づくり、さらに筍掘りまでをイベント化して多くの一般市民に参加して楽しんでいただく、この過程で世代間交流や子供の健全育成につながるものがある」というのが私達の信念です。
すなわち、町田市の自然保護ならびに自然と人の調和を基盤に、人と自然、人と人とのふれあいによって市民が健康と活力を得る場を作ることが本旨です。言わば、町田の自然もいきいき,人もいきいきというのが趣旨であり、本会の名前の由来でもあります。
この目的と趣旨に添った活動を推進するにあたっては、社会的信用を得るためにも、広く公益を目的とした活動とする必要があることから、特定非営利活動法人が相応しく、今回特定非営利活動法人を設立することとしました。
平成14年11月23日
特定非営利活動法人 いきいきまちだ
代 表 者 向 井 弘 善