特定非営利活動法人いきいきまちだのスタートにあたって

 平成15年6月18日

  会長 向井 弘善

1)発足の経緯

 ご存知のように当会は、昨年11月23日に設立総会を開いて発足した新しい団体です。

 発足に当たっては、里山・里地を守る会、学童保育の会(なかよしクラブ)、ダリア園、シルバー人材センター、町田健康生きがいづくり推進協議会などの関係者が一堂に会して会の目的や性格づけについて議論を重ねてまいりました。話し合いの中で、夢は大きく広がってなかなか議論はつきませんでしたが、皆さんの熱意と熱い思いのこもった期待には圧倒されるものがありました。

2)目的および名前の由来

 結局、目的は「自然の保護および自然と人との調和を基に市民の健康づくりに資すること」とし、活動の推進に当たっては、社会的信用が得られ広く公益を目的とした活動とする必要があることから、特定非営利活動法人化を目指すことになりました。

 「いきいきまちだ」という名前の由来は、町田市の自然保護を基盤に人と自然、人と人とのふれあいによって市民が健康と活力を得る場をつくること即ち『町田の自然もいきいき、人もいきいき』という趣旨を簡略表現したものです。

3)助走

 ところで設立総会後、この半年間は特定非営利活動法人化の手続きを進めながら、会の結束、会員の融和ならびに研修を目的にした様々な活動を行ってまいりました。

 中でも、竹の伐採と竹炭づくりは6回の窯出しで400kgを超える竹炭をつくりました。投入した竹材は約5トン、竹の伐採から後処理、窯入れ、火入れ、窯だしなど延べ200人日にも及ぶボランティア活動となりましたが、皆さん笑顔で楽しみながら作業されていたのは印象的であり、いきいきまちだのパワーを感じました。

 その他、さくらまつりや恩廻公園調節池完成イベントへの出店、図師日影坂下公園・たんぽぽ寮・農業現場などの見学、NPO準備プロジェクトから味噌や竹紙づくりまで色々な体験をともにしながら会の結束が図られるとともに会員個々の持ち味が発揮されて今後の活動へ向けての有効なウオーミングアップになったのではないかと思われます。

4)NPOいきいきまちだのスタートにあたって

 5月22日に東京都より特定非営利活動法人としての認証書が届き、同30日に法務局への法人登記を済ませました。

 いよいよ待望の『特定非営利活動法人いきいきまちだ』のスタートです。

 これからは、今までのような任意団体の活動と違ってNPOとして社会的な信用を背景とした幅広い活動が可能となる反面、義務や責任も大きくなります。

 当会の15年度は、5月30日から翌年の3月31日の約10ヶ月という変則的な年度となりますが、6月29日の総会で審議いただく事業計画の達成に向けて全力を投入していきたいと考えています。

 しかし、当会はまだ歩き始めたばかりです。山の頂は見えても進むべき道は見えないということも多いと思われます。会員一丸となって持てる力を結集して道を切り拓いていくことが求められます。

 設立時の熱い思いを忘れず、明日の夢に向かって今日の一歩を力強く踏み出そうではありませんか。会員の皆様方のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。